表紙弘法霊場知多四国 > 自転車で遍路

 自転車で遍路

■自転車遍路

  今、遍路の主流は車遍路で、各種霊場地図も車用に販売されている物が
  多く、道幅が広く交通量が多い道を選択されています。

  知多半島の場合、風光明媚な場所とは言っても町中では一方通行が
  多くなっているし、時間帯による通行制限を設けている場所もあります。
  そんな時にも自転車の場合は歩行者と同等の扱いになるので
  その道が選択できることはメリットかもしれません。

  初めて知多四国を車で廻られた方の中には「道が細くて大変でした」と
  思われる場所があった事を感想にあげられる事と思います。
  でも、自転車の場合なら、さらに細い道でも大丈夫。
  知多半島は激細道の宝庫です。

  のんびりと走っていれば、疲労感が少なく歩きに比べて距離が稼げると
  感じます。
  全長200キロの知多四国、お参りなしで廻ったとしたら2日間で廻れると
  思います。
  実際には通しで3〜5日位が目安になると思います。

■自転車遍路ならでは

 ■道
  寺間の距離があまりない知多四国、アスファルトの道ばかりなので
  特別な自転車を必要としなくて普通の自転車で遍路できます。
  歩きの遍路道を選択したとしても距離がないので、こちらを経験的に
  体験することも可能です。

  例えば、49番吉祥寺から56番瑞境寺に向かう道では、遍路道を選択して
  多少自転車をひっぱりあげなくてはいけないのですが、かなりの
  ショートカットができ所要時間は早いと思います。

  ただ、注意が必要だと感じる場所もあります。
  空港がある町、常滑市あたりは焼き物の町でもあり、古くから栄えてきました。
  だからか、このあたりの道は細くとも結構飛ばす車が多く、さらに道が
  カーブしていて見通しが悪くなっています。
  歩道もなく危ない感じがしますから慎重に走らなければ
  ならないのかなと思います。

  幹線道路の信号を避けるために裏道を走っていると軽快かもしれませんが
  車や人との接触に気をつける必要もあります。
  このあたりは地元で走っていても交通ルールは存在するわけですから
  なんら特別なルールでもありません。

 ■坂道
  車遍路の場合は距離しか考慮しませんが、自転車の場合、距離と
  アップダウンが重要になってきます。

  例えば、遍路地図にも書きましたが、43番岩屋寺から44番大宝寺に
  向かう山道は必死に坂道を上がらなくてはいけません。
  ここを簡単だったと思われる方には必要ありませんが、少し距離は伸びても
  打ち順を変えると海沿いコースが選択でき、比較すれば疲労感は少なくなる
  と思います。

  少しでも上り坂を見つけると大変な気持ちになりますが、このあたりが
  知多四国の中でも一番大変だと感じる場所です。

 ■通し打ち
  札所間で宿がなかなか取れない場所があります。
  そんな場合でも今日の行程が打ち終わった後1時間程度走れば宿を
  確保することは十分可能です。
  しかし、歩きの場合時速4〜5キロなので、疲れ切ったあとに1時間も
  歩いて宿に行くことは大変です。

  通し打ちをしたいと思っても宿の事を考えると、歩きでは心配ですが
  自転車なら通し打ちも充分可能な事だと思います。

 ■メンテナンス
  出かける前に整備とチェックする事は当たり前ですが、そんな山奥に行く
  わけでもありませんから普通のチェックで大丈夫です。
  現に普通自転車でグルグル知多四国を廻られている方を知っていますが
  通勤・通学する自転車となんらかわりませんでした。

  少しおかしいなと思った段階で早めに自転車店に入れば大丈夫でしょう。

 ■自転車の運び入れ
  自転車で遍路する場合、普通自転車で大丈夫なんですが、
  なら、知多四国まではどうやって行くのか?が問題になります。
  自転車をばらして輪行すれば問題はないと思います。

  それか数日程度なら車に自転車を乗せ、お寺の駐車場やコインパーキング
  で車を預かってもらい自転車遍路することでしょうか?



Copyright(C) aruku88.net. All Rights Reserved