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 尾張三大弘法「厄除弘法大師」

■安生山 退養寺(たいようじ)



 安生山 退養禅寺
 臨済宗
 釈迦牟尼仏
 康安元年(1361)創建

 尾張旭市新居町寺田2956
 0561-53-2157
■こんな感じ…
昭和六年建立の文字が刻まれている

■情報

 尾張国三大弘法第三番趣意書

 愛宕山極園地、鴨ヶ嶽に奉建
 されている弘法大師は、
 新居退養寺に安置されている
 厄除大師の化身といわれて
 いました

 昔、新居村に大池があり年々大水害が起こり堤防が破壊された
 村民は、この大災害を憂い、占いをさせたところ、五月朔日に娘が
 機織りの道具をもって通ることがあれば、その娘を捕らえて池の中に
 投げ入れれば水害の厄を除くと占いが出たことにより、乙女を犠牲
 として堤防を築いたところ、果たして水害は免れたといわれている。

 しかし、娘の忌日に機織る者は必ず死することにより、その菩提を弔う
 ために一寺を建立して道浄寺と名づけたが、時の移り変わりにより
 いつしか荒れはててしまい、今はただ池の堤防と寺跡に老松が若干
 あるのみである。
 娘の忌日には機織ることを避けていたが、その因襲も何時の間にか
 なくなってしまった
 その菩提を弔うため、退養寺では厄除弘法と称した霊像を安置した
 そのため多数の参拝者があり、香煙の絶えることはなかった

 昭和6年、新居地区の有志が発願され、道浄寺跡にほど近い因縁も
 浅くない鴨ヶ嶽の高台に総高三丈一尺の予定にて厄除大師を
 建立することになった

                  〜 尾張国三大弘法第三番奉賛会

■所在地略図


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