表紙弘法霊場知多の弘法さん おしも井戸

 おしも井戸【お志も井戸】

 場所

 大府市朝日町2丁目「朝日町2信号角」

 「おしも井戸」とは

 文化財「おしも井戸」由緒
 弘仁十三年(822)弘法大師空
 海が、諸国巡視のため三河の
 国から尾張の国へ来られた時、
 この地で日が暮れて途方にくれ、
 一晩どこかで泊めてもらおうと、
 村の人に頼みましたが、

 みすぼらしい姿の弘法様を快く泊めてくれる人はなく、あちらこちら
 尋ねたすえに、一軒の家にたどりついた弘法様は、一晩泊めて
 いただくように頼んでみました。目をしょぼつかせた年老いた「おしも」
 というおばあさんが住んでいました「おしも」おばあさんは、快く一夜の
 宿をひきうけてくれました。

 その晩、弘法様は、おばあさんの話を聞いているうちに、この付近が、
 海岸の入江近くであるため、満足な飲み水や顔を洗う水のないことを
 お知りになり、そこで、弘法様は翌日の朝「おしも」おばあさんを庭に
 呼び、自分の持っている杖に祈念して土に突き刺すと、たちどころに
 清水がわきだしました。
 そして、ここに井戸を作り「おしも」おばあさんに授けました。

 「おしも」おばあさんが、この井戸の水で目を洗ったところ
 長い間の目の病気が治ったといわれています。
 それから、この井戸をおばあさんの名前をつけて「おしも井戸」と
 呼んでいます。

                            −案内板内容−
 関連写真


▲おしも井戸から交差点を見る

▲全景
 関連資料

 ■おしも井戸話
 一人のみずぼらしい旅の坊さんが、知立から刈谷を通って大府に
 やってきました。
 途中で日が暮れて宿を求めましたが、だれも相手にしてくれません。
 やっと目の悪いおしもばあさんのところで泊めてもらえることに
 なりました。

 ところが、近くに井戸がなく、風呂をわかすことも、朝、顔を洗うことも
 できません。気の毒に思った坊さんが、念仏を唱えながら、杖を大地に
 突き立てますと、不思議なことに、そこから美しい水がふき出し、
 みるみるうちに井戸となりました。

 おしもばあさんが、驚きながらも大いに喜んで、その水で顔を
 洗いますと、長い間の目の病気がすっかりよくなって、あたりが
 見えるようになりました。

 旅の坊さんは、諸国を巡業中の弘法大師さんだったとのことです。

 それ以来、この水を、旅人はもちろん、行き来する舟人たちも、
 もらいに来るようになりました。
 どんな病気でも、この水を飲んだりつけたりするうちに、うそのように
 治ってしまい、『おしも井戸』の名は、知らない人がいないくらい
 有名になりました。


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