表紙県外霊場四国八十八ヶ所 > 遍路の日々


 遍路の日々 「四国遍路話」としてメルマガに連載していたことを
             まとめたものです



■お知らせ
あれこれと用事が多くて、いつまでたっても出発できませんから
切符を先に買ってきて、出発を決めてしまいました。


○出発日 9月12日
深夜バスにて名古屋駅から徳島駅まで行きます。
夜の11時30分発で、朝の6時前には着く模様です。一番札所の開寺は
7時ですから楽勝で着けると思います。


○装備
荷物は軽ければ軽い方がいいと、どの人に聞いても言われるでしょう
不足を感じたら買い足していくといいのかなと思って、はじめから軽い装備に
します

・下着セット1組 ・ズボン1枚 ・ポンチョ1枚 ・タオル2本 ・ハンカチ2枚
・ポケットテッシュ2セット ・固形洗濯石鹸10粒 
・同行二人の地図帳1冊 ・コンパス1個 ・子馬(携帯) ・子馬充電器
・懐中電灯1本 ・デジカメ1台
・ボールペン1本 ・ノート1冊 ・ろうそく1箱 ・お線香1箱 ・ライター1個
・キネシオテープ1本 ・ヨードチンキ1本 ・湿布薬5枚入り2セット
・裁縫セット1セット ・サンダル1足 ・アルミマット
・納め札200枚セット ・おいずる1着 ・経本1冊
以上を「肩掛け袋」とリュックに入れます

あと、当日に500のペットボトルお茶を2本くらい買うでしょう
それで、これが今後の水筒がわりにでもなると思います。


○姿
朝晩の冷え込みなどは、標高の高いお寺がちと心配なくらいで、またまた汗との
戦いになると思います。だから、半袖の上から白衣を着ればいいのかな
白いズボン履いて、ずっと履き続けた下駄履いて行きます。

輪袈裟(わげさ)に菅傘、金剛杖を持って歩けば、バリバリの遍路姿になります
この格好で名古屋駅からスタートしたいと思っていますから、気合いバリバリ
しかし、車中で菅傘置くところがあるか心配って感じかなぁ


○あれこれ
みんな色々な思いを持って、四国に向かうと思うし、1番札所に立つと
「さぁスタートだ」って感じで歩きだすと思います。

今まで多くのお遍路さん話をネットで拝見していました。
何日で回れるのかなぁ、、何日目はどこで、次はって感じで日々の記録なども
参考になりました。
でも、こんなのを見ていると「早くまわっている人」のことがすごく気になります
しかし、その一方で「自分のペースで」とまわっている人にも、そうだそうだと
うなずいている私がありました。

で、結局自分はどうするのって思いましたが、病院にかつぎ込まれるほど
恐ろしい事は考えていませんが、体力の限界にも挑戦したいと思いました。
みんな足のまめ等に悩まされていました。これも先回の遍路で体験したこと
ですから私もきっと足まめに泣かされると思います。
でも、最後には「足が痛くて死ぬこともないな」が自分への慰めにでも
なるのでしょう。
歩けるだけ歩いて、だめだと思ったら、たっぷりと休憩するって感じで
進めていくと思います。

泊まる所だって、「野宿」と言う体験も捨てがたいものだと感じます
遍路ならではのことだろうと思います。だって、今まで色々な所に行きましたが
へんな所にいると、すぐにお巡りさんが職務質問してきましたからねぇ(笑)

これも調子よかったら野宿とか宿とか、色々とそのときの状況に応じて考えて
いきたいと思います。

万歩計とかノートパソコン系とでもいいましょうかザウルスでも持って行こうかと
思いましたが、いったい何しに行くんだと思ったら、やめちゃいました
装備重量が増えると思うし、記録することが目的でもないし、体験することの方が
大切なことだと思ったからです。

でも、一応、子馬を持って掲示板とかメルマガにも反映させていきたいと
思っているし名古屋に戻ってからでも「まとめ」はするつもりです
これだけ日数をかけて行くのですから、何も感想がないよってこともないでしょう

今は期待でワクワクしていますが、少し心配もありソワソワしています
名古屋の掲示板返信も当分お休みします。
(お知らせ等でも書いておきます)

色々と自分勝手なことも書いていますが、今後もよろしくお願い申し上げます

               名古屋の味 管理人馬こと近藤



■「四国遍路話」〜1日目〜
●ぷらぷら
5時10分、徳島駅着の予定が5分に着くので、ほぼ時間通りなんでしょう
札所まで行く方法はバスもあり、時間を調べると7時前の出発になっているし
一回乗り換えなくてはいけないみたい
電車の場合、板東駅へは高松行き5時51分の始発になる

ならと、始発が出るまで駅をぷらぷらしていたが
ベンチで寝ている人が多いなぁと、この部分を少し気にしているのかな
私もこうやってベンチで寝てもいいなと、そんな気持ちで見ていました

しかし、寝ている人たち近くに荷物がないみたい
私は荷物があるから、ここもポイントかと思いました
やれやれ・・私の目つきは、すでに野宿モードにはいっているみたい


●一番に向かいつつ
お寺はほとんど7時と聞いているが、一番さんには早く着きすぎるし
だからと言って一番の開寺を早くすると、二番も近いので早くはできないと思う
なんだろう・・
たまたま自分が早く着くと開寺時間を変更願う気持ちはおかしいのかなぁ
西国一番は、ここだけ早いと知っているからかな
朝から元気なのは自分でもわかるが
あまり飛ばしすぎないようにしなくてはならない
これから段々と気持ちと体がバラバラになるかもしれない
気持ちはスタスタ 体はウダウダって感じに・・


●歩き遍路
やはり、最初の歩きは何がなんだかわかりませんでした
地図と道をにらめっこ
遠くでお母さんが、こっちだこっちと手を大きく振ってくれます
若葉マークで歩いているバリバリだなぁ
歩いて最後の方には理解できましたが
歩き遍路の道しるべ
赤いシールが貼ってあるポイントがあるみたい
ガードレールの角、電柱、カーブミラーなど
本当に小さいが見落とさなければ大丈夫かなと思いました
まだまだ、わからないけどな
寄り道したとわかるとヘコムだろうな


●笑える話
お参りを続けると、ある意味、徳を積むことにもなると言われています
出かけにお母さんがこれを持っていけと言われた物に
お灸バンみたいな物がありました
さすがにこれを体に貼ったら、かっこ悪いからいらないと言ったのです
すると、悪い霊があなたの肩についたらどうするのと言われ、シブシブ
持ってきたの
そうしたら肩が妙に痛くなり、どうしてかなぁと考えていたら原因がわかりました
お母さんが賽銭をやろうと五円玉をたくさんくれたのです
これを入れた賽銭袋が首にくいこんでいました
お母さん色々やってくれます


●笑えない話
遍路道だと思い、田んぼの横から入りました
結局は寺の横に続いている道でしたが
つき進むと草ぼうぼうです
これはやばいと思い、泥は多少ありましたが
開けたアゼ道にそれました
すると洗濯物を干しているお母さんが
「どこに行くつもりなの?その道をまっすぐ進めば寺なのに」と言われました
だって、と思い朝露に濡れながら進むと、そのとおりでした
遍路道恐れていてはだめだ
こんな道なき様な場所もあります


●今日の思い
ある程度情報仕入れていたので
11番まではさすがに無理だが門前までなら根性で行けると思い
11番前の宿を取ろうとしたら定休日
おかげで早い投宿になり、10番前になりました
これは最初から無理するなと言われているのかな
どっちみち寺は7時からだから、朝早くでかけたら同じことになるでしょう
今はクーラーがんがんの部屋だから気持ちいいな
足は少しジンジンするだけだけど、これが明日にはどうなるかだね
明日は2つの寺でいいから



■「四国遍路話」〜2日目〜
●明日は
次のお寺を考えると、また5時前に出かけ
朝食も断ろうと計画していたの
しかし、転んだときに、お尻打って痛いから
みんなと一緒に7時から朝ご飯食べようっと
もう最後にしたいな遅い朝ご飯
昼前にしか着かないかもしれない
またまた昼ご飯は抜きになりそう
水分ばっかり欲しがる私です


●つい
お遍路さんは結局たくさんのお寺をまわるから
まわるほどわかってくる話もあるのです
ロウソクに火をともす時、つい誰かの火からともしたりします
これをすると他人の業も引きずるので
お母さんにはやっちゃいけないと言われています
どうなんでしょう
目の前の人がともそうとしたら
私はライター貸しましょうかと言います
訳を話せば次からはそうすると言われますね
業って人生みたいな意味もあるから
やはり他人のをと言われると気になるのでしょう
それと、こっちはなかなか勇気がなくて 言えないのですが
賽銭を投げる人がいるのです
初詣でなら仕方ないと思うが
わざわざ投げる必要があるのかと気になります
お金って大切なものだと思いますが


●今日の思い
死にそうでした
12番焼山寺の攻略は四国でもトップクラス
11番を7時半に出かける様にと5時前に出かけ、
十分、宿にもつけると思っていたのに7時近くに宿に入り申しわけなかったです
焼山さんも最後の少し前の、みかん畑の坂でこけて、泥だらけになりました
白衣が汗まみれだったから泥がつき、まっ茶色
それから湧き水のある場所で洗濯してました
なんか、これで緊張も切れた感じで、へたりこみました
さすがに濡れた服はすんなりと着れないです
もっと危ない場所はあったのに何げない場所でやらかすとヘコミます
なんかなぁ、結局最後まで下駄で通したら
足の指紋が消えたと思います
これでマメなしだから私は靴だめだと思う
しかし、今日の激歩で相当に擦り減ったし、ささくれもたくさんできました
予定では高知まで持たせたいのにな



■「四国遍路話」〜3日目〜
●同行二人本
ビジネスホテルオリエントおすすめします
宿は期待しないで欲しいが、場所がいいと思います
隣に12時までやっているスーパーがあるし
店頭にあるお好み焼き屋がすごいんです
徳島でしか食べられないメニューがあります
(まめ玉焼き)400円。具に金時豆と言いましょうか?甘い豆が入っています
かつ玉焼きって言うのも驚かれると思うな


●友達?
一番から多くの人と出発します
二番くらいは歩調あいますが
三番くらいから差がでます
十番前の宿に着き、初めて会話を交わす感じです
それまでは会釈程度で、みんな黙々歩いていましたからね
結局、宿についてからわかったことが
朝早くから歩いたのは四人で、一人は5番あたりで急遽宿を取り
これからは交通機関を使ってまわると言っていたらしい
最初から汗だくだったから大丈夫かなぁと思っていました
宿に遅く来た人は開口一番こんなにえらいとは思わなかったと言い、
10番もまだと言われました
最後の人は逆打とかで素通りしてきた所も多く、昼すぎには宿に着いたらしい

さきほどのえらいと言ったお兄さん
徳島だけまわる一国めぐりと言ってたけど
今思えば、11番までは序の口
焼山寺に登って泣かないかなぁと思いました
帰りたい、休みたい、もう来たくない、
しかし、こんな山の中で止まっても仕方ないと
泣き泣き歩いていたからなぁ
無事にお兄さんも山越えていればと願います
まだまだ一緒に歩いてくれる人がいません
こんなこと真剣に願ってはいないが希望している私があります


●徳島ラーメン
今日の宿はビジネスだし、食事どうしようかなぁと思っていたら
遍路道上(眉山ロープウェイの通り)に、いのたにを発見しました
以前から有名店だと知っていましたから、すぐ飛び込みました
玄関脇に傘立てがあり、ここでいいかなぁとおそるおそる杖を立てました
するとおかあさんが、そんな大切な杖だから一緒に店内に入れなさいと
言われました
はっと思いましたが言葉にならず、頭をぐるぐると思いがかけまわりましたね
金剛杖のない遍路なんてありえない話なんです
今の私なら靴と杖どちらを選ぶかと問われたら、杖です
裸足だって歩けると思うな
気持ちだけですけど、、

で、店内には多くの色紙が飾られ、おすすめは肉そばです
明日もがんばってくださいと言われましたが
付け加えて、大雨ですよとも言われました
明日の山寺大丈夫かなぁと心配です


●ハンガー
遍路宿には洗濯物を部屋で干す様にと多くのハンガーがかけてあります
しかし、壊れている物もあったりします
案外、ビジネスホテルのハンガーは少ないですからね
通常ならいらないと思うが、こと遍路では乾かす物ばかりです
徳島市内を歩いていると、ハンガーご自由にどうぞと書いてあります
思いだした様に服屋さんではハンガー処分していますね
私は2本ほどいただいてきましたが
洗濯バサミ付きのお洒落なやつです
ただいま、リュックにかけて歩いてますが
恥ずかしくもなくなってきましたね



「四国遍路話」〜4日目〜
●納め札
本来は写経して寺に納める物を簡易にした物だと思う
これに四国遍路の回数によって色が変わっていく仕組みに疑問を感じます
こんな話があるのですが
あるお寺の売店で、目の前に納め札箱があります
色付きの納め札を使う人には共通の特徴があるのです
その方が納め札を入れたとたんに係りの人が回収していくのです
初めて、その様な光景を見た人はどう思うのでしょう
実はって話で、それに価値があると聞いたら、どう行動するのでしょう
色付きを使う方は何回も回られてすごいと思います
すごいのが、その方であって
納め札には自分の願いなどを納めるために書くのではないかと思います

こんな話もありましたが
日曜にお寺の前で接待ですと
ふかし芋、飴、ティッシュとかを配っていました
この時に食い逃げ、もらい逃げが、いかに多いことか
納め札って、遍路の名刺でもあるのです
こんな時にこそちゃんと使わず、どうするのって思います
私の思いだけですが、私は何回まわったとしても白い納め札しか使わないと
思います
そして接待していただいた方には、ちゃんとした物をさしあげたいと思いました
団体遍路さんが、どばって来て、芋おいしいね
私はこれもらってこ、なんて無料バザーとは違う思うんですが


●無病
全部金色をしているのですが
ヒョウタンが6個付いているから、ムビョウタンで無病に繋がっているのです
この全部が金色って20番の鶴林寺でしか売ってないのです
お母さんが以前買い逃して相当気にしていたので
間違いない話でしょう
お寺さんは知らなかったと言っていましたが
お寺で、ここにしかないと書いてあるより
なかなか楽しい話じゃないかなと思います
お母さんのリクエストで3つ買いました


●友達その2?
願っていたのかなぁ
遍路同士の情報交換も楽しみのひとつですから
でも、ポイントもある様で
20番21番の山越えには、ある程度の流れがあり
結局、山を越えた場所にある宿になるのでしょう
龍山荘って多いですから
あなたもですかって感じで、後で会いましょうって感じです
荷物をたくさん持った人、足をかばいながら登る人
みんな山を無言で登るのだが
休憩しながら登る姿を見守っています
大変差を比べることはできないが
みんな必死なんだなと感じます
の山や12番の山などの話で夕食は必ず盛り上がります
また、明日から、おのおのの旅が始まるんだと思います
みんなは朝食食べると言ってたけど
私は明日も早いから朝抜きだな
明日こそ私の限界に挑戦したい


●エッジ子馬
いったい、どこで電波入るのよ
アンテナぴくりとも動かないし、ずっと圏外マークばかりだよ



「四国遍路話」〜5日目〜
●下駄
名古屋を出る時に、ひのき下駄の新品を履いてきました
過酷な山を登り、下り
最初に前歯が斜めに削れ、次には全体的に傾き
坂道を降りるときは、下駄に角度があり、激坂状態
鼻緒に足がくいこんでいると思いました
そして今日、遍路道で足をくじき
崖に片足落として、白衣が泥だらけになりました
引きずる様に歩き、薬王寺では、何日履くとそんなになるのかと聞かれ
よく考えると五日目なんだなぁ
すぐ予備用にと下駄を求めましたが
今度は鼻緒が白しかなく、まるでお寺さんみたい
明日も遍路一号履くけど
二号はぶらさげて歩きます
本当は高知まで持たせたかった


●靴談義
私の場合は年中、下駄を履いているだけなんですけど
やはり下駄がいいのか?大丈夫かとの話になります
結論からすると靴も下駄も苦労は変わらないと思います
よさとしては、素足ですからムレ知らず、まめなんかも指間と下にしかできません
しかし、歩道の点字ブロックで、よたるし
雨が降ると、すぐに脱げます
かかとにジンジンと痛みが走ってくるし
疲れてくると足がポンポンにはれてきます
つっかけはいいかもしれないな
登山靴みたいな物を履いてくる人は、みんな休憩が長い感じがします


●ずいき
ずいきには赤ずいきと青ずいきがあります
赤は干したり、アクを抜いたりしないとだめですが
青はサッと湯がいて酢の物に
大根がない今はツマにも利用されます
徳島の宿では、こんな感じで、よく食べさせてもらいました
シャキシャキして美味しいのに都市では、なかなか出てきませんね
販売している姿は茎だけで販売されています
ふきみたいに簡単に皮も剥けます
アクがないから使いやすいよね


●すだち
さすが本場徳島です
夕食の刺身には必ず付いてくるし、本当に安い思います
道中、無人販売所では、だいたい1パック100円だし
八百屋さんでは化粧箱500円くらいです
安いからと言って食べるわけにはいきませんが
焼き物に和え物、割って飲んでもいいよね
名古屋価格なら10倍くらいで売られているだろう
お母さんも泣きたいほど安いとなげいてました


●徳島県
一日目、1番から10番まで、宿は坂本屋。
二日目、11番と12番、宿は植村旅館。
三日目、13番から17番まで、宿はビジネスホテルオリエント。
四日目、18番から21番まで、宿は龍山荘。
五日目、22番と23番、宿が民宿あずま

徳島県はかたまっているが、今からの高知は遠いなぁ
明日は寺にも行かず、黙々と歩き続けるのです
明後日の午前中には高知の一番、室戸岬に入ります



「四国遍路話」〜6日目〜
●水
歩き遍路は暑いとき、とにかく水を飲みます
ベテランになってくると
商店、自販機、湧き水の位置がわかるから安心でしょう
しかし、素人や極暑のときは水ポイントや量が重要です
荷物を重くしたくないが水が必要と2リットル持つと2キロ重量が増えます
このバランス感覚が後の泣き笑いを左右するのです
重い水を背負って、すぐ水が手に入ればヘコムし
水がなかなかなければヘタリます
あの時、水飲めば、補給すればと後悔もしばしばでしょう
水って、量は別にしても持っていると思うと心強いと感じます
暑い日に飲む量は半端ではないから


●歩速
室戸に向かっていくと、後なんキロと見事に表示してあります
ここで正確に自分の速度がわかってきます
私の場合は時速4キロ強でしょう
本には山を攻略する時間が記載してありますが
この場合は、並足、ゆる足の中間、遅い方にしています
健脚で計算してもいいが、それでは後に倒れます
ガバッと登って、何度も休むが私にあっていると感じました
下駄履いてガンガン抜いていくと恐れられます
そんな人間いないですよ
天狗じゃないんだから


●傘飛ばし
遍路の正装とも言うべき菅傘
これが実に調子よく、小雨や日照りに、めっぽう強いのです
しかし、傘がでかいだけに風には泣かされます
前後にあおられると首がしまります
トンネルの中ではダンプがまきあげる風が怖く
まず、頭にタオルを乗せて、顔の前でタオルをクロスさせ
口でタオルを噛みます
すると、タオルがマスクにもなり
傘も飛びませんが、本人必死の状況なんでしょうね
室戸の突風で一度傘が転がりましたが、このときはあせりました
今からは賽銭袋の紐で傘と鞄をしばっています
これは保険ですね
飛ばされて海まで落とされるのは時間の問題ですから
だからって首に強くしばったら、鵜(う)状態になるでしょう
保険が一番かも


●黙々?
室戸に向かう道のりは長く、迷うけとなく一本道です
だから何も考える必要もなく、淡々と歩き続けるだけです
黙って歩き続けると、黙々ですが
これも時間がありあまっているのですから飽きます

カエルが死んでる
ムカデもしんでる
風がつよいな
車飛ばして行くなぁ
今日なんにちめだっけ
アイスが食べたいなぁ

って、感じで思いつくままに声に出しています
前後見渡しても誰もいないし
歩くことだけ、ちゃんとしていれば何も問題なし
黙々から気持ちを切り替えるのは歌がいいです
色々と歌いながら歩いたけど
(鬼のパンツ)と(アルプスの少女ハイジ)を歌うと
妙に私のテンション上がりますね

少しの坂道なら、これで切り抜けます


「四国遍路話」〜8日目〜
●ぷっくり
そろそろ慢性的に足がジンジンします
足のサイズも大きくなったままで、夜になっても足が熱っぽいですね
宿のお母さんにも言われましたが
みんな入ってくるときは、痛い痛い言って入って来るよ
ご利益あるからねぇと励まされました
みんな泣きながら歩いているんだから
きっと、いいことあるよね


●国体
今週末に高知で行われる国体に、まともにはまりました
遍路の話題は宿が取れるかです
遍路の基本行動は寺があり、それから宿を決めます
もちろん歩く距離やら、宿リストもありますから
そのなかで、うまいことやらなくてはならないのです
私の場合は宿で夕食食べて、あとは水分だけですから
これが、なんともならなくなれば、歩くことは休憩し、野宿ですね
風呂に入れる、御飯が食べられると思うから、がんばれるのです
明日から早めに宿電話しよう


●袋アイス
高知に来るとアイスクリンがあります
どちらかと言えば、シャーベットに近いアイスでしょうか
お店で手造りしているものが多く
店々で味が違うみたいです
観光地なら300円ってものもありますが
安い所は100円もありました
袋入りの話ですが、かき氷が入った感じで一見、いちご味を想像しますが
結局は赤くしただけで甘いですね
袋の角に小さく切り口があり、そこからかじっていましたが
食べていくと住所等記載事項が消えていくとは
どうも印刷インクを食べている様です私
微量だから問題ないか?

袋入りって、なかなかないよね


●歩きたりないけど
今朝は奈半利の宿から27番に行って
28番付近から国体のため、宿が全滅です
安芸市まで来たらキャンセル空きがあるからとビジネスホテルに泊まりました
まだ昼すぎくらいなのにな
28番までは25キロ残していますから大変ですよ
本来なら今日10キロ圏内まで行けたのになぁ
考え方を変えて早く寝て明日は夜中から歩くことにしよう
国道は明るいから大丈夫でしょう
昼すぎは暑くてバテます
こんな時間にベット転がっていると損した感じもするなぁ
しかし、明日から宿まじでないみたい




「四国遍路話」〜9日目〜
●シリアル
ビジネスホテルは食事がないのでスーパーに買いに行きました
なんとなく無性に牛乳が飲みたくなったのですが
大きな方を安売りしていたので1リットルを購入
ついでにシリアルも大きいのしかなく
これらと、つまみ用にと芋天を買ってきました
さすがに宿のお母さん、こんな人ははじめてだと笑っておられましたが
食べたくなる物って、人それぞれでしょう
案外ここいらは外食できない食材です
これで私の非常食もできました


●痛くてたまらない
昨夜歩いていて、とうとう下駄が割れました
八日間激道の徳島をともにしてきましたが
よくやってくれました
山越えという過酷な道だったし、転んだりもしましたから
薬王寺門前で買った下駄に履き代え
28番29番と打ち終えるころには足指から血が吹き出るかと思うくらい激痛です
まだ新しいので、かかとも痛い
これ以上進むこともできないので、足袋に履き代えます
大変な状況になってきました


●宿なし族
竹林寺まで打ち終わると納経所で数人と話していました
みんな宿がとれないと話しあっていて
24時間サウナに行こうと言う話になりました
あぁ、これで寝られると思いました
結局、朝もとのお寺まで、またタクシーで戻ることに決まりました
なりゆきでそうなりましたが
今日の歩行に相当無理がたたり
足がしびれまくっています
もう下駄では歩けず、足袋で歩きまくっていましたが
明日も歩けるのかなぁと不安を抱えるこのごろです



「四国遍路話」〜10日目〜
●杖
杖はどちらの手に持つか?
弘法大師は右手に持ち、左手には数珠を持つ像が多いです
長いこと歩いていれば、だんだんとスタイルみたいなものもできあがってくる
のでしょう
もっと深い意味もあるかもしれないが
人には利き腕とかもあるしね
私の場合は自然に左手で杖を持っています
右手はズタ袋をかかえる感じで肩にかかる過重を軽減させています
長く歩くのですから一番しっくりするスタイルがいいよね


●オフレコ
国体が遍路宿に及ぼす影響も相当にあるみたいです
考えたら当たり前のことで
収容人数の大きい所からおさえられるし、
肝心の選手団から手配されるのでしょう

では、遍路宿はと言うと選手の家族や応援が泊まるみたいです
宿主いわく、初めての国体ですからと言って混乱も多いでしょうと
頭が痛いのは連絡もなしに来ない人が毎日数人あらわれるそうです
さすがに開会式もあった高知市内のサウナは国体関係者でもいっぱいでしたが
空き宿はと言えば無言キャンセルで、どうもあるみたいです

目茶な話かと思いますが
約束はだれでも守れよなと思います
遍路でも夕方5時6時には現在地を連絡しないと心配されます
やはり、宿には6時までには入るべきかな


●打ち戻し
お寺に行って、また同じ道を引き返すことです
距離はたいしたことはなくても
歩きですから時間にして数時間とかかります
同じ場所に戻ってくるんだからと
なるべく荷物は置いて歩く様にします
荷物を降ろして歩くとスキップしたくなるほど体が軽くなるんです
毎日リュック担いで歩いているんだから
ささやかな喜びかな
あと、お先にぃって抜かしていった人に会えることでしょうか
すれ違い様に簡単な会話を交わせます



「四国遍路話」〜11日目〜
●修正
11日目朝36番青龍寺を打ってから
37番38番が異様に遠く感じてきました
先日から足が痛いなぁとうだうだ言ってましたが
よく考えないとダメな状況になってきました
足の回復がだんだんと悪くなってくるし
指先からは血がふきだすのかと思いました
一日の走行距離を見直して
うんと短くすることを考えます
元気なときはたくさん歩けばいいし、だめならゆっくりにしようと決めます
思えば歩行すらしてこなかった私がありましたからね
車人間だったからなぁ
ここ10日ばかりで1年分くらい歩いたと思いました


●かつおたたき
高知に来れば毎日の様に夕食でタタキがでます
高知と言えばカツオと言うイメージがありますからね
しかし、今はシーズンオフで、どこからか運んできます
でも、よく食べる習慣がありますから他地域よりかは目利きがいいので
美味しいです
高知ならではの特徴なんですが
スーパーで購入しても必ずニンニクスライスが付いてきます
この特徴はここだけでしょうね
でも、カツオのトロとも言うべきハラスはなかなか見ないですね
なんでだろ?


●高知園芸
名古屋にも高知の農産物はたくさん入ってきます
遍路道は畑の中や、たんぼの中を通ることも多く
オクラ、ミョウガ、ショウガ等の栽培風景や収穫風景を見ることができました
規格外品などは良心市などの無人販売所で販売されたりもします
あちこちにあるって感じですから
買いまわっていても新鮮で安い物もあるでしょうね
そうそう、みかんを買いましたが
10個入って50円でした
どんな味かなと思って食べたら
すっぱくもなかったが甘くもなかったなぁ
固形水分みたいな感じでした
この時期に、この価格ならこんなものかって
それなりにヒットでした



「四国遍路話」〜13日目〜
●野宿
しようと思ってしたわけではなく、
疲れはてて少し休憩と言って寝てしまった
仮眠にも一級のポイントとして紹介してもらった場所は
水道あり、トイレあり、明るいときたもんです

しかし、夜の冷え込みがきつく
防寒ない私はポンチョを着込んで銀マットでころがってました
缶ジュースは冷たいしか売ってないし
寒さから歩くしかないと真っ暗な中を出発です
たしかに距離は稼げると思いましたが
なんか疲れてきて、ダラダラ歩くからメリハリがつきません

やはり野宿する元気は私にはないや
もう、こりごりって感じです
寒さで身の危険を感じるとは、、、


●豚まん
道の駅窪川で食べる豚まんは最高だと思う
価格パフォーマンスが高く
この内容で、この価格なら納得です
感覚的には豚まんとショウロンポウを足して二で割った感じで
ジューシィ豚肉たっぷりって感じです
冷たいお茶も飲めるから一休みにはもってこいです


●ドリンクバー
37番に向かう途中、影野あたりにジョイフルができました
なんもない田舎みたいな場所でドリンクバーはありがたい
山の湧き水みたいにガンガン飲みたおしました
朝早かったので空ペットに入れようかと思いましたが
さすがに、そこまでの度胸はなかったが
水ならと入れてもらえました
付近の食堂と雰囲気にあまりの落差があるから
今後どうなるのかなぁとは感じます


●ところてん
テングサを浜に干すお父さんがいた
今日で五日目だがまだまだだなと
最初は赤黒かった物をどんどん白くさせていきます

ここ久礼(くれ)には、ところてん屋が二件ありますが
80年以上同じ造りをしているのも高知県ではここだけになったのかもしれません
原料となるテングサは県外から取り寄せているが
製法は昔のままです

近海の海もずいぶんと汚れてしまったから
ある意味手作業にたよる製法って、いつまで続くのかなと思います
止めるのは簡単、継続は力なりかな
これが本物の味と言われても、基準がわからない自分が悲しいです

ところてん自体はザラザラって感じがするし、海藻っぽい感じは
ところてんは海藻から作られるんだと再認識できました
つゆは、そうめんつゆみたいで全然酢っぱくありません
酢は使わないし、薬味におろしショウガをいれます
さっぱりとした、いい味です
テレビでもよく取り上げられる感じで店内には色紙がたくさんありました

久礼の人たちは本物のところてんを普通に食べていることがうらやましい


●長太郎かき
深浦にカキ屋さんがあるのですが、ここの焼きガキが美味しいのです
しかし、11月からだよと言われヘコミました
竹林寺前のおでんも来月からだなぁと言われ
タイミング少し悪いぞと思いました



「四国遍路話」〜14日目〜
●楽しいな
38番へは打ち戻りになるので
今回は民宿くももさんで連泊しました
朝、足摺付近で泊まった方が前から歩いてくるし、
宿に戻ろうと歩いていけば、
今から足摺に行く人に出会えます
なかなか挨拶に忙しいなぁと思いながらも
歩いている人も結構いるんだなぁと感じます


●ベビーカー母さん
ベビーカーなどを引いている有名人は、よく聞く話ですが
足摺岬に来たはいいが雨のすごいのにあたり雨宿りしていました
お母さんトイレの横で休んでいて色々話していました
生活用品を積み込み、約2ヶ月で回って、すでに7順目だそうです

この2ヶ月の中にはタクハツをしながら食費を得
ぐるぐるって感じでまわっておられるのでしょう
多くの寺では境内タクハツ禁止と書いてありましたが
できるお寺もあり、そこでまかなっているそうです
すごい物を見せていただきましたが
認定パスと言うものがあります
一巡すると印と日付が書いてあるだけです
納経代も数が数ですからバカにできないですからね
私も思わず欲しいなぁと思いましたが
誰でももらえるものでもないと言われてしまいました

そうそう、こんな話も聞きましたが
野宿で気をつけるのは現金と納経帳だそうです
人の物でも買ってくれるルートがあるみたいです
私は納経帳ないもんと言いましたが
山野袋が危ないらしい、、、
納経帳も一冊作ると3万円だからなぁ
お母さんに色々話をしてもらいましたから
気持ちですがとジュース代を預けてきました



「四国遍路話」〜15日目〜
●バス遍路
雨が降っていて動きたくないので
バスでやってきた団体遍路さんをながめていました

先達と呼ばれる案内人がつけば
リズムよろしく一心不乱と言った感じで、声も大きくみごとなんです
でも、こんな時にも必ず楽しい人はいるのです
写真を撮り続けているお父さん
一通り撮り終わると、ぼっとされていました
帰りは、みんなに付いて行くのですが
代表で写真係でもやっているのかなぁ
思うに、この方の貢献があるから、みんなは集中できるんだと思います
みんなと同じバス代なら、かわいそうだと感じますね
お父さんにカンパしてあげてほしいなぁと思います
きっと、お父さん焼き増しまで全部世話している感じするもの

小型バスで
車だけは同じで、みんなで来ましたって感じです
本来は本堂に行ってから大師堂なんですが
みんなは本堂に行き
三人くらいはロウソク立てを見ると反応的に火をつけ、お務めを始めました
戻り様に、ねぇ、これって大師堂よ
まぁ、いいか反対でもと大きな声で話し、みんなを追いかけていきました
お寺での作法と申しましょうか
その様な場合は先達率いるバス遍路っていいと思うなぁ
形式があるのであれば、ちゃんと行える自分に自信が持てます
相変わらず、たくさんの納経帳を持って走る添乗員
あの人ってヘタな歩き遍路より気合い入ってると思うな
いつも猛ダッシュです


●浜道
遍路道って歩き遍路が選択しながら歩く道だと思います
車と一緒の道を歩いて行くこともできるし
古い遍路道を選択することも可能なんです
室戸のゴロゴロ石も有名ですが
あそこを歩くなんて現実的ではありません

ゴミは別にして最古の遍路道って、浜道じゃないかと思います

浜道とは砂浜を歩くのですが、よく考えたら人が手をいれられるものでもないし
疲れた体を引きずれば足跡もずりずり状態です
振り返れば、ゆるやかな曲線はまるで私の人生を表している感じにも
思えてきます
昔から、遍路の足跡を残していったんだろうなぁと思えば
何十年、何百年と同じ光景が繰り返されてきたと思います
同行二人
振り向けば、お大師様と歩いて来たことが感じられます



「四国遍路話」〜15日目〜
●雨
昨夜は夜中に雷が激しく、あまり眠れませんでした
このまま、朝まで雷があれば連泊しようとも考えていました
が、朝は曇りだけど雨がやんでいたので猛ダッシュで出発しました
が、そんなに甘くはないですよ
ポンチョをはおり、外から中までビタビタになりながら歩きます
下駄で水たまりの中に突入するのは楽しいのですが
下駄と足の間にゴマ粒ほどの小石を拾うと、倒れそうに痛くなります
そして、また水たまりに突入して足を洗う感じなんです
おかげで足が思いっきり、ふやけました

雨の中は歩きたくないな
今日は30キロくらいで観念します
明日も雨らしいけど、、
へんくつ屋さんに早く入りたい


●御荘柑(みしょうかん)
40番の境内で販売していました
遍路道にも柑橘がなっていましたが
まだまだ真っ青って感じでしたから、柑橘としては珍しいと思いました
4個500円で販売していましたが
私は遍路だからなぁと無理に売ってもらい、1個150円でした

大きさも味もグレープフルーツそっくりです
やや苦みが少ないかなぁとは思いました
なかなかいけるなぁと思いますが、欠点もあるのかなと感じます
特に肌が汚い、やけとは違いますが黒ずんでいるし
この時期に食べられるから貯蔵性も悪いと思います
だから、この時期、ここで食べられる柑橘であって
市場に出回ることはないでしょう

柑橘ってマニアックな物が多いですからね


●草刈奉仕団
本当に頭が下がる思いです
草刈りをしてくれる人がいるからこそ、遍路道が歩けるのだと感じます
40番に向かう途中、松尾峠を越えるのですが
山の中は日があまり差し込まず、道がちゃんと確認できます
しかし、入り口などの山裾は草がボウボウで
前日の雨のためか、竹などが道をふさいでいました
こんな所を行くのかよぉ
蜘蛛の巣もあるしなぁって、杖を突っ込みながら泣きそうでした
水しぶきもたくさん飛んでくるしぃ
ほんの2ー30メートルの話ですが、立ち止まっていましたね

そうそう、私なぜか朝早く出るので、遍路道の蜘蛛の巣直撃ばかり受けます
遍路道では、ほとんど剣道部よろしく、素振りで進みます
おかげで長い遍路道だと腕が疲れるなぁ
杖が下に突けないと、今度は蛇が心配になります
前から遍路道来る人がいると、蜘蛛の巣の心配はなくなりますね
それにしても色々あるなぁ


●逆打ち
私の様に一番から回ると順打ちで、逆に回ると逆打ちになります
今まで3人ほど会いましたが
聞くことは決まって、昨夜の宿です
宿を確認すれば、だいたいの所用時間がつかめます
あとはお互いがんばりましょうと言うだけです
反対から来るのですから、そんなに話もできませんからね
もし、私が泊まる宿なら、宿のお母さんと話が弾みますね
今日この人にあそこで会いましたよでいいんです


●思いは重い
宿まで10キロ、ラストスパートをかける前に飲料補給
宿でも飲もうと2リットルのお茶を買いこみました
したら、アップダウンのゆるやかだけど強烈な道
よっぽどダラダラと歩いていたのか、一台の車が横に止まり
中からお婆さんが、接待ですと缶ジュースとみかん1袋くれようとします
私は重くなるから2ー3個で結構ですよと言ったら
お婆さん、困った顔をして、みんなで食べればいいと言われます
お礼を言って受け取りましたが、手に下げても、鞄に、リュックに入れても
肩に手にくいこんできます
結局、宿まで運びましたが、これも修業と考え
ありがたく思わなくてはいけません
宿で食べたミカンは最高の味でした


●高知県
7日目 24番から26番まで 宿は山本旅館
8日目 27番        宿はビジネスホテル弁長
9日目 28番から31番まで 宿は24時間サウナ
10日目 32番から35番まで 宿は汐浜荘
11日目 36番        宿は大谷旅館
12日目 37番        野宿で土佐西南公園
13日目           宿は民宿くもも
14日目 38番        くもも連泊
15日目 39番        宿は民宿へんくつ屋

国体にモロにはまり泣きましたねぇ
かなり無理してまわっていました
よくやれたなぁと自分でも思いましたよ


「四国遍路話」〜17日目〜
●綿礼
百周以上した方が使われる納め札を言います
現在、何人かの方が使っている様ですが
徒歩でまわってと言う方は、ほぼいないでしょう

有名な話で、広島の方がいらっしゃいますが
二十歳前後から亡くなるまで50年以上にわたって
280回ほどまわられたそうです
家族にも会わず、ずっとまわり続けたそうですから
すごいは通りこしていますね

この方、テントと簡単な自炊道具は持っていますから
一カ所に3ー4日ほどいて移動するそうです
お母さんが、また、あの人が来たよと聞くと
朝昼晩とさしいれをしていたそうで
そんな場所があちこちにあったのでしょう

最後は43番の手前で亡くなったそうですが
もちろん、畳の上ではなく、遍路道が最後です
この方の錦札は欲しいなぁと思いました
ほとんど伝説の様な話だと思います


●宇和島
下駄もそろそろ予備を買わないと危なくなってきました
宇和島は大きな町ですから靴屋が何件もあります
下駄買ったら迷子になりましたが
龍光院のそばで龍光寺は、どこですかと聞くのは無理があります
寺(じ)と言っても、院を教えてもらえますからね
宇和島では、クアホテルはどちらですかと聞けば
若い子でも簡単に教えてくれます
ボーリングもやっているので知名度があるのでしょう
都市部では簡単に迷子になりますね

そうそう、宇和島前後は、ずっと一人で歩いているのですが
宇和島市内では遍路さん五人ほど、みんな単独で見ました
なぜ、あそこにだけかたまっていたのかなぁ
一人はタクハツしていましたけどね
道中はだぁれも会えません


●なにわナンバーのお父さん
ある経験者に言わせると、歩いて遍路するのは
車で50周するのと同じくらい価値があるそうです
一ヶ月に何周するのですかと聞きたくなるほど
グルグルまわっているそうです
現在180周は越えているそうですから
これはこれで驚きました
ほとんどレーサーかと思いますよ
世の中には色々な人がいますが
これほど、とことんやれば立派としか言い様がないです

今も車には乗りたいとは思いませんが
荷物はどこかに捨ててやりたいとか
ゆっくり転がりたいとは
しょっちゅう考えています私



「四国遍路話」〜20日目〜
●感動の出会い
会えるといいなと思っていましたが
出会いは突然でしたから、私少し上がっちゃいました
初日の宿で今日の出来事や今後のことを夕食時に話していたのです
その女の方は逆打ちですから
また、会えたらいいねと話していました
と、言うことは、はじめて会ったときから18日目で再会なんです
44番に向かう途中、吉野川のバス停で休憩していたら
声をかけられました
遍路同士ですから挨拶はするでしょうと思っていたら
下駄だょ下駄ぁって感じで言われて思いだしました
(まじ、忘れっぽい私でした)
初めての遍路で逆打ちですから、迷子にならなかったのかと聞いていましたが
いらぬ心配みたいでした
順打ちしている私でも、すでに迷子ロスくらいありますからね
広い四国を両方から回って出会うって、本当にすごいなと思いました
遍路は出会いの旅でもありますからね


●もてるねぇ
山道で、遍路さん水飲んでかんかねと声をかけられました
お礼を言っていただきましたが
私をしげしげ見て、よくもてるでしょうと言われ、照れていると
どうも私の勘違いで、ズボンにヌスットと言われる種が、びっしりと付いています
これがなかなか、いやらしいやつで
種を取っても先はズボンに残ります
洗濯しても簡単に取れる物でもなく、だんだんとヒドイ状況になってきましたね
こんなやつらに、もててもうれしくないや

でも、遍路ズボンって、気にいっているんです
速乾性があり、すぐに乾くし、白の割に汚れは目立たないからね
ひっつき種には、めちゃ弱いがぁ


●45番岩屋寺
掛け軸何十本と団体バスの方がいたので
あせって、追い抜き納経を先に済ましてきました
45番さんは早い時間に団体さんが来る名所だそうです
それでも、ずいぶんと時間ロスをした感じになりました
多くの寺では寺横に駐車場がありますから
車移動にとっては難所の内に入るのかもしれません
歩き遍路には、たいしたことがないので、この感覚のズレは何かなと思います
門前のお母さんと話ていましたが
ここだけは杖二本使っても、自分の力で登るべきで
登れないと思うなら、お四国さん自体をしないほうがいいとまで言われました
私もそうだねって思います
遍路旅も心に残る様な寺も必要ですから
なんか、すごそうに書いてますけど、元気なら10分前後で登れる階段なんです
けど、、、


●蛇
遍路道に蛇はつきものかもしれないが
あれほどおそろしいヤツもいないなと思うほど嫌いです
すでに生きたヤツから、死んだヤツまで10尾以上は見たかなぁ
遍路道の蛇、蜘蛛は何回であっても嫌です

ところが今日は事件がありました
国道の、しかも広い歩道がある場所で
ここならいいやと地図見ながら歩いていました
足に枝がひっかかったなと足元を見たら
黒い蛇が足に乗っていました
思わずダッシュです
後ろを振り向くと歩道をノロノロとはっていました
どうも、このことが、ずっと尾をひいてヘコンデいましたね
かまれたらどうするのよって思うと今晩は寝つきが悪いなぁ



「四国遍路話」〜21日目〜
●朝食
松山市に入りましたから、寺間も近くなり
初めて朝食を食べられる機会ができました
六時から用意してもらえると言うし、寺まで5キロ弱ですからね
しかし、今まで朝食を食べてこなかったからか、
朝食の量が多かったのかは、わかりませんが
なんか妙にお腹が重いです

余分な話かもしれませんが、
出かける前から比べると体重も5キロ以上落ちました
荷物を減らすこと以上に効果ある感じがするのです
体が軽くなって調子よくなっている気もします
もし、私もバス遍路なんかしたら、朝昼晩としっかり食べさせてもらったら
きっと太って帰るかもしれないな
そうなるのが嫌で食べ物を残す様なら、何か罰があたりそうです
遍路中は、あえてつつましい食のほうがいいと思いました

だから、もっと宿泊代が安くなればいいのにな


●花輪の店
祝開店と書かれた店があり
何も考えずに入りました
お好み焼きのお店でしたが開店して、まだ2日なんだそうです
開店は粗品がもらえるかもと考えていたのですが
考え方が変でしょうかねぇ
名古屋では、当たり前のことかと思いましたが
他にお客さんがいなかったから遍路の話で盛り上がっていました
お父さんが出てきて、接待ですと百円いただき
お礼に納め札を渡してきました
店内に貼るからねぇと、お父さん言ってましたが
繁盛するといいなと願いました
納め札を店内に貼ったら、お客さんが増えるってことになるとうれしいなぁ
堀江駅のそばで広島風と書いてありますが
味は何十年と続いているそうです
懐かしい味ってことでしょうか


●まくら木
ガーデニングブームで人気がある鉄道のまくら木ですが
たしか、結構高かったと思います
現地引き取り、本数割引もあると書いてありますが
一本3000円って安いと思いませんか?
地方路線周辺では、まだまだ安く手に入るのかなぁ
ホームセンターって、もっと高い気がしたけどなぁ



「四国遍路話」〜22日目〜
●サンダル
足が痛くなったとき、数日は底がソフトな物って、おすすめですね
実は下駄も3足目になり、初日は慣らすまでに激痛が走るのです
今までの疲労も重なっていると思いますが
この痛さ、半端ではないのです
歩いていても気になるのは足だけ
最後には本能的に靴屋を探します

これがサンダルに履きかえると、雨から晴れになった感じか、
足がなくなった様に感じるほど軽快になりました
下駄も新品を履きかえながら、序々 に慣らしていくべきだったと反省しています
ちびるまで履いて、新品に履きかえると
杖を持つ位置が変わるほど身長が高くなります
靴を履いて足が痛くてたまらないときもサンダルって有効だと思います
だって、痛いときは歩きながら頭が飛ぶって感じがするからなぁ


●住職さん
55番で納経をしにいくと
また、来ましたねと言っていただけました
えって感じで驚きましたが
私は、よく覚えていますよと言われ
そんなに特徴的な顔をしているのかなぁと、照れました
白衣を真っ赤にするつもりかとも言われましたが
まだ、二回目なのに、そんなに何回もこさせる様なことを言わないでください
と答えていました
何気ないことなんですが、私のことを知っているっていう人がいると
やはり、うれしいですね


●ビジネスホテル
遍路宿には、それなりの楽しみがあるが、やはり時間のルールもある
夕食は六時からだし、それまでに風呂、洗濯もあります
だから、遅くとも六時には入らないと後片付けが大変そうなんです
しかし、遅くまで歩けるって点では、ビジネスホテルは有効です
国道ばかりを歩くのであれば
九時ごろまでに入ればいいんです

今回は歩けるだけ歩こうと思い
暗くなっても歩いていたら
遍路さんは野宿なのかと、みんなに声をかけられ
どうも心配されているみたいだと思うと
何か夜歩くのは、よくないことの様に思えてきました
みんなにご心配かけましたが
宿が取れましたと説明しながら歩いていました
今回は最高に歩けましたが
結局、条件さえ揃えば結構歩けるもんだと感じました
ビジネスもなかなかいいなぁと思います



「四国遍路話」〜23日目〜
●松山あげ
今治名産と書いてある物もありますが
乾燥したアゲなんですが
アゲの大きさは間違いなく日本一ではないかと思います
以前にもメルマガには書いたと思いますが
さらに認識してきたって感じですね
お味噌汁にも割って入れるだけですから
使用方法と言っても簡単なんです
どうして全国展開しないのか不思議なくらいだなぁ


●新高梨
うれしいのですと先に書いておきます
気合いを入れて60番に登ろうとしていたら
もらい物だが梨をやろうといただきました
贈り物にするぐらいですから
やはり、でっかいのです

白衣には前ポケットがあるのですが
そこに入れたらチャックがしまらない感じだし
ずしんと前に重くなりました
どうして山の麓でもらえるのかなぁと思いつつも
60番には料金所があり、そこで切ってみんなで食べました
料金所のお父さんは、歩きの人は、たくさん接待受けるからねぇと言い
車の人はほとんどもらえないんじゃないのとも言われました
ある意味、それだけがんばれとも言われているんだから
元気に登ってらっしゃいと励まされました

本当だよねぇ、大変なんだけどがんばらなくてはと感じます


●修行の日
今日は60番から64番まで打ってきました
そして次の65番までは、50キロ弱ありますが
このまま歩き続けます
湯の谷温泉に入って、さっぱりとしたし
国道ですから夜でも歩けます
そのかわり、明日は早めに宿に入ります
チャレンジするのも遍路かな
と今は喫茶店で、これ打ってます
そろそろ店も閉店みたいだから出発しようかな



「四国遍路話」〜24日目〜
●環境が違ったな
国道だから明るいと思ったが、名古屋と勘違いしてました
街路灯が思ったより少ないし
真っ暗な場所では何も見えません
ただ、夜中でも車たくさん走るから
道を覚えながら歩かなくてはいけません
ただ、夜歩く修行もこれが最後ですから気合いですね
でも、今なら歩きながらでも寝られると感じます
あと20キロかぁ、長いなぁ


●朝9時に65番
体がふらふらとか睡魔でモウロウとしたり
コンビニでカップコーヒーを買って、目を覚ましていました
疲れてくると歩きながらでも寝られると思いましたね
このまま次に行けると超人かと思いますが
私はただの人で65番の最後激坂でフラフラです
このまま山の66番なんか、とても行く元気なしです
ふもとの宿に早く入ろうかなぁ
さぁ、寝るぞって感じです


●愛媛県
16日目 40番     宿は民宿ビーチ
17日目 41番     宿は民宿とうべや
18日目 42番〜43番 宿は寿旅館
19日目        宿はでんこ旅館
20日目 44番〜47番 宿は長珍屋
21日目 48番〜53番 宿はビジネスホテルスガノヤ
22日目 54番〜59番 宿はビジネスホテル東予
23日目 60番〜64番 宿はなしで修行
24日目 65番     宿は民宿岡田



「四国遍路話」〜25日目〜
●息白く
66番は霊場の中でも一番山が高く
さすがに朝一で登ると息が白くなり驚きました
葉の中には少し紅葉も見られ
これから秋のシーズンになるんだなと思いました
息を切らして登れば寒くはなく
汗もかかずに気持ちいいです
しかし、次の寺にと山から一気に降りると
やはり暑い
今日は雨の予想が見事外れて
よかったなと思います
でも、いつも汗だくだなぁ


●甘酒アイス
68番の茶店に甘酒と書かれたアイスがケースに大量に入ってます
これが本当に甘酒って感じで
後味もそのままでしたね
有名なアイスらしく、遍路さんお経を後にしても
先に食べたくなるよと、お店の人に言われました
ありそうで、なかなかないアイスだと思います



「四国遍路話」〜26日目〜
●ふれあいパークみの
71番前にある宿泊所です
ここからなら朝食も食べられるしと、ここまで来たのです
朝食も7時からと言われ、少し遅くて昨日までは不満に思っていたのです
しかし、少し寝ぼうしながら起きあがろうとしたら、起き上がれません
足の指がパンパンに腫れあがり
一晩では腫れがひきませんでした

よたよたと食堂に向かうと団体の遍路さんが食事をしていました
時間も8時を越えていて、何と言う遅い食事をしているんだろうと思います
遍路は早発早宿だろうと
自分がこんな時間まで宿にいたことがないから初めて気づきます
朝食を食べ終わって遍路さんたちが出かけていくと
朝食を食べながら、泣けて泣けてしかたありません
寺の前まで来て、どうして自分は出かけられないんだろう
一歩一歩、歩くたびに激痛がはしります
今までのがんばりはどうなってしまうんだろう
どうにもならない自分が悲しかったなぁ

今日は歩くのを止めようと選択し
連泊をお願いすると明日は定休日で、できませんと言われました
でも、ここは温泉施設ですから
昼すぎまではコロコロしていて
それから寺に行けば、たくさんの宿があります
今日はたくさんの寺を打てると楽しみにしていたのにな


●5キロ
泣けるほど悔しかったけど
次の宿まで3寺打てたことに感謝しなくてはいけないと思いました
このことをずっと考えていると
ヘコンできます
道の駅みので手紙でも書いて
気持ちをいれかえようかな



「四国遍路話」〜27日目〜
●タクシー
71番も階段が有名な場所で、結構きつい寺なんです
大型バスで来るとタクシーに乗り換えるみたいなんですが
乗り換えて何分で着くんでしょうね
ほんの何分も乗らないうちに階段中段まで登るだけなんです
このことを知っている人は歩きだすのですが
バスツアーの中に組み込まれているのか
何もタクシーを待っていることないのにと眺めていました
階段すぐには茶店があるのですが
なんとなく、さびれていくのかなぁと感じます
そこまでしたら本当に足がなくなるぞと思っちゃいました
あまり上まで駐車場つくるなよな


●再会
昨日は結局5キロほどしか歩けなかったと悲しかったけど
うれしいこともありました
今まで、お先にぃって挨拶してきた人たちに会えました
それから二日前に同宿だった夫妻も、今日は同じ宿だったから
夕食も楽しく食べられました

ふと思いましたが、今まで会った人は元気で回っているのかなぁとか
無事に家に帰ったのかなぁと考える余裕が持てましたね
遍路さんとは納め札を交換して
現在20枚以上ありますが
家に帰ったら礼状書かないといけないなと思います
早く皆さんに結願しましたと報告したいですから


●疲れたお父さん
団体さんも泊まる大きな宿に泊まりました
私は早めに到着していましたから
お風呂にも入り、玄関先でくつろいでいたら
大きな荷物を持った団体が帰ってきました

一番最初に降りてきたお父さんが
疲れた顔して、今日は15も回って来たよ
と、言われるので
私は風呂あがりで気持ちもいいし、笑顔で、お疲れ様でしたと言えました
それから、お父さん私に、おたくはいくつ回ったのかと聞くから
三つですと答えると、歩きなんだねと言われ
そのまま入っていかれました

バス遍路の場合、こうもたくさん寺がかたまっていると
移動も大変になり、体力差もでてくるんでしょうね
こんなときに、ゆっくりとまわりたいと、お父さんも思うでしょうね
ある意味で、連れ回されているんじゃないのと感じます


●遍路マークワッペン
途中のお寺で会った方ですが
宿も同じになり、楽しい夕食となりました
へんろみち保存協力会の方だとすぐにわかります
傘にも書いてあるし
なんと言ってもあの、ずっとお世話になってきた
赤い遍路マークと同じ物を身に付けているからです

その方は奥の院、別格ばかりをまわっておられる様で
めちゃしぶいまわりかたをしているなぁと感じました
毎年、草刈りもされているみたいで
遍路道を支える方だと思うと感謝しなくてはいけません
色々と苦労話も教えてもらった気もしますが
別の意味で、お四国さんを楽しむ方法を聞いた感じです
私、民宿くももで写真見ましたって感じで話していました
リュックの上に南無大師と書かれた布をぶらさげるのがいいなぁと思いました



「四国遍路話」〜29日目〜
●支度駅
ここが最後のポイントだと
明日の深夜バスの切符を買いました
まだまだ歩かなくてはいけないので
振り返るだけの余裕はないが
これで帰れると思うと安堵します
後、最後の追い込みは気合い入れまくりです



「四国遍路話」〜30日目・結願〜
●感激のお父さん
民宿八十窪に泊まった歩き遍路は、私を含めて三人なんですが
二人とも10番経由で出かける中
最後の遍路道にと大坂経由を選びました
白鳥温泉前では、ずっと野良犬に追いかけられ
農家の方に追い払っていただいたり
道ばたで話をしていたお婆さんには接待ですと
お金をいただいたりしました

興田寺の手前で出会ったお父さんは
めちゃめちゃ感激するお父さんで
どこから来た
歩けたか
と質問責めにあい
答えるたびに、そうかそうか、よかったなぁと興奮気味に話されます
私以上に喜んでくれる姿に接していれば
恥ずかしいやら、うれしいやら、照れるやらと胸が熱くなります
歓迎されているんだなと思うと
この道を選んで、よかったなと思いました

まだまだ存分に楽しんで帰ります


●結願
3時過ぎに納経を済ますことができました

女体山の絶景を眺めつつ、紅葉が始まり
葉は、一部ですが真っ赤でした
多くの岩場が危険と言うことで入山禁止になるなかで
山頂付近の岩場はスリル満点なんです
岩の上に登り、みかんを食べていると
そう言えば、お大師さんって、こういう場所が好きなんだなぁと考えていました
さすがに、みかんは食べていないでしょうが
お経を唱えていたのでしょうね

結ぶとは、四国を一周して成立するので
一番まで行って終われると思っています
まだまだ一日歩かなくては、、、


●気持ち悪い
とうとう3足目の下駄も、いつ割れてもおかしくない状況になり
数件、靴屋さんをまわっているのですが販売していないのです
メーカーさんには申しわけないが
ファッション下駄なる物を買ったのです

下駄の履きはじめは前に倒れる感じで、これがなかなか気にいっているのですが
今回の物は底が平らでゴムまでついています
それで、かかとが少し上がっていて
なんとも履きごこちが妙なんです
まぁ、通常の下駄よりかは長持ちするらしいけど
これで家に帰れます


●おでん
おでんが置いてあるうどん屋さんは多いみたいです
味噌壺が一緒に置いてあるのですが
その味噌が真っ白なんです
名古屋は黒いですからねぇ
食べると酸っぱくて辛いのです
味噌の味は薄く、カラシっぽい味がかなり強く感じられます
これも四国の味なんでしょうか


●香川県
25日目 66番から70番まで 宿がふれあいパークみの
26日目 71番から73番まで 宿が門先屋旅館
27日目 74番から80番まで 宿がえびすや旅館
28日目 81番から84番まで 宿が高柳旅館
29日目 85番から88番まで 宿が民宿八十窪

一番へは、大坂越で戻ります



「四国遍路話」〜30日目・帰路〜
●後悔ばかりです
最後の遍路道だからと選択しながらも
疲れてくると、あっちの道にすれば、よかったのかなぁと
後悔や泣き言ばかりが頭にうずまきます
なんか、これの繰り返しばかりしてきた感じもします
そして最後にはよかったなぁと思う自分もわかっているのです
この様子だと、また最後にはダッシュの駆け足が待っている気がしてきた
うだうだダラダラの次は駆け足かい?
こんなことの繰り返しだったなぁ

今晩からは文明の利器
電車に車に乗りたおすぞぉ
あぁ、まだまだ続くのかょ、この坂道は、、
日が傾いてきたなぁ


●ノート
3番寺でお礼参りはしました
時間がないので、タクシーに飛び乗り
1番で書いて来た遍路ノートを記入しにいきます
自分のを探さなくてはいけないほど
後から出かけられた方がいて、数えると109名でした
約一ヶ月で、この人数ですから
みんなまわっているんだろうなぁと思いだす様にしています

坂東駅に向かう足どりは軽くはなかったですね
しかし、車や電車が早いなぁと
正直感動しましたね
でも、なんか汗くさい感じもするなぁ私


●満願食
徳島って言えば、徳島ラーメン
この時間に紹介してもらったのが
東新町商店街にある(銀座一福)さんです
一番特徴のある肉大を注文しました
やはり、味が濃いですねぇ
胃にずしんと来る感じです
社長さんからですと焼売まで、ご馳走いただきうれしかったなぁ
もう終わったと思っていた納め札をあわてて書き
感謝をのべて、店を後にしました
納め札なくなっていたら恥ずかしかったなぁ
そう思いながら隣にある徳島名産焼きたて竹ちくわも一本かじりました
このあたり、おすすめ情報だと思います
深夜バスって、まだまだ時間がたっぷりとあり
どうすればいいのかなぁ


●喫茶店は?
深夜バスは11時30分発
それまでどうすればいいのと
バス待合室は9時半で閉まってしまうし
タクシーの運ちゃんに、喫茶店でもないかと聞けば
駅前は早く閉まるから、ないんじゃないのと言われ
駅なら12時までいられるよと教えられる始末

ヘコンでふらふらしていると
輝く看板を発見、ミスタードーナッツです
11時まで営業している様です
私の聞き方が悪いのでしょうか?
ようは時間潰しなんですが
この感覚わかって欲しかったなぁ
でも、最初に時間があるからとも言ったのですが、、、

ここで閉店までねばります
早く寝たいなぁ
今日もくたくただぁ



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