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  納め札【おさめふだ】

■納め札とは…

□現在では上記の様な紙製の物をさします。

□進化
 古そうなお堂があったら、上部をながめてみて下さい。
 木製の札が張り付けてあったりします。
 お寺に「何処々の誰々が来ました」と記すために
 木製板で作った納め札を寺に打ち付けたのが始まりと聞きます。

 次に、紙製の物が出てきて、一般に言う「千社札(せんじゃふだ)」の
 様に寺に糊で貼り付けるタイプに進化しました。

 文化財としても大切なお寺さんの建造物に、納め札を
 釘で打ち付けたり、糊で貼ってしまわれては困ると言うことで
 納め札の箱を設置して、その中に入れてくださいと言うことに
 なったのでしょう。

 「ようは、私はお参りに来ましたよ」と伝わればいいので
 紙製の物でいいのでしょう。

■納め札を買い求める
□お寺で
 各霊場の1番札所とかでも販売されているし、霊場の中の大きな
 お寺さんでも販売されています。

 ただ、書くことが多いなと思ったら、事前に入手される方がいいと
 思います。


□霊場
 所変われば札も変わるって事でしょうか?
 ある霊場に行った時に納めてある納め札が違う事に気づきました。
 どうやら霊場にて販売されている納め札でした。

 上記にも書きましたが、「私は来ました」と言う挨拶の札ですから
 気にすることもないと思いますが、気になるようでしたら
 買い求めてもいいと思います。


□通販
 一番下のバナーから入っていただければ、通販で買い求められます。


□価格
 100枚か200枚のセットになっている事が多く、
 白札100枚100円、赤・緑100枚で150円、銀・金100枚で
 500円前後が相場かと思います。
 錦札は1枚100円前後かかると思います。

■納め札へ記載
□印刷面
 入手する場所と言うか、微妙に違う納め札が多いと感じます。

 一般的に
 【日付】  年  月  日
  と、数字だけ記入すればいいようになっています。
  中には、日の部分に数字(日付)を書かずに「吉」と書かれる方も
  いらっしゃいます。

 【住所】   郡市    村町
 と、市に○を付けるのか、郡に×を入れて消すのかは、個人の
 自由として、お寺に納める場合は、〜市〜町までとし
 丁目から番地まで記載しない方がいいとは聞きます。

 自分宛に連絡が欲しい、納め札の交換に使用するのであれば
 渡す相手がわかっているので、手紙が届く範囲で書かれても
 いいと思います。

 【願主氏名】
 ちゃんと書いた方がいいと思います。

 【才】
 歳の数を書くだけになっていますが、お好きな様にと思います。

 【裏面】
 印刷面に「天下泰平」とか「家内安全」と印刷されていますが、
 これでは足りないと思えば、裏面に書き込みされればいいと思います。

 「受験合格」とか「傷病完治」など、願い事を書かれる方も
 いらっしゃいます。

□必要枚数
 日付は当日全部回れるかどうか、わかりませんから
 日付だけ空欄にするか、何月吉日と書いておいてもよく
 八十八ヶ所霊場で90枚前後、三十三ヶ所観音霊場で35枚程度
 必要だと思ってください。
 愛知霊場の場合、納め札を納めるのは1寺に1枚と言う感覚です。
 本四国の場合は本堂と大師堂と1枚、1枚の2枚納めるのが
 普通とされています。

 お寺に必要枚数とお接待や納め札交換をすれば、その枚数分が
 増える形となります。

■納め札を納める

□納札入
 上記写真の様な「納札入(のうさついれ)」があれば、その中に
 納めます。

 ただ、愛知霊場の場合「納札入」がない場合が多く、誰かが寄贈
 されるまで待っている状態なんでしょう…。

 私は、時には「賽銭箱」に入れたり、戸の間に挟んできたりと
 風や雨など天候の状態で臨機応変にと考えています。

■納め札の色

□白札

□赤札と青札

□銀札と金札

□錦札(にしきふだ)

□回数による納め札の色
 あくまでも自己申告の世界ですから、別に色は気にしなくてもいいと
 思いますが、こんな感じになっているとの説明です。
札色 本四国 知多四国
白札 1〜4回 1〜9回
青札 5〜7回 10〜19回
赤札 8〜24回 20〜29回
銀札 25〜49回 30〜49回
金札 50〜99回 50〜99回
錦札 100回以上 100回以上

■納め札を考える
□お接待
 四国は高知に有名な叔母さんがいるのですが、
 夏の暑い時期、歩いている遍路さんを見つけると軽トラで追っかけて
 きます。
 「お遍路さん1本持って行きなさい」と500ミリのペットボトルに水を
 入れて、凍らした物を接待してくれます。
 「ありがとうございます」と言っていると、手を差し出されて
 「納め札ください」と言われます。
 「うっかりしていて、ごめんなさい」と言いつつも差し出すと
 輪ゴムで留めた納め札をたくさん持ってられます。
 相当な数の納め札でしたが、すごい事だと思いました。

 次に、山門前で接待されている溝の方に出会いました。
 「お茶やお菓子食べていってください」と勧められています。
 団体でお参りに来られた方々は「ありがとう」と言って、立ち去られ
 ましたが、私は納め札を渡しました。

 てっきり、そうするものだと思いましたが…。
 すると、「ていねいにありがとうございます」と言われ、財布に
 しまわれていました。

 お接待を受けたときに納め札を渡す場面を書いてみました。

 お接待については、また、別に書き込みしたいと思います。

□名刺
 偶然出会った者同士が行動を一緒にすることを
 「掛け連れ(かけづれ)」と言いますが、行動を共にしなくても
 2度、3度と出会えば挨拶ぐらいはします。
 その様な時に「納め札を交換しませんか?」と名刺交換がわりに
 渡すこともあります。

□箱から…
 こんな光景見たことありませんか?
 納め札箱の中から色の付いた納め札を探している人をです。

 このことを良い悪いと書きたくはありませんが、
 そもそも、どうして色の付いた札が欲しいのでしょうか?
 色の付いた納め札を使う人は、霊場を数多く廻った方が使います。

 この様な方の色札が欲しいと思えば、入手方法として
 上記の様に「お接待して頂く」「札交換して頂く」が方法だと
 思います。

 自分も色札になるように何度も廻っていると、この様な方と
 ご一緒させていただく可能性も高くなります。

 逆に、自分が何度も廻るようになると、この様に色札を探している人
 を見かけると違和感を感じます。

 人との出会いはご縁ですから、何度もまわっていれば必ず
 色札の人と出会えると思います。

□札の色
 知多四国を千回越えて回られている方がいらっしゃいます。
 その方の納め札は銀色で、裏面に回数が書かれています。
 一説によると白札は1枚1円位ですが、金・銀で1枚5円
 錦札なら数十円とかかります。
 そんなにお金がかけられないので銀のままなのかもしれません。

 あくまでも回数や色変更は自己申告の世界なんです。
 私は何回廻ったとしても白札で通します。
 ただ、人からお接待を受けた場合は色札を渡します。

■知っておいてください
こんな書き込みを見つけました−−−

◎納め札の金札、錦札を ちらつかせる手口にご注意!

最近、本会に寄せられた次のような、「疑問、非難」の訴えが
二、三ありましたのでご注意ください。
「霊場から出ようとしたら、錦札をさりげなく、
ちらつかせていた巡拝者恰好の人が、お接待だといって
その一枚を手渡して下さった。
自分は今、百五回目を巡っていると言っていました。
そのままでは悪いと思い、お礼のしるしに○千円差し上げました。
ゆっくり見直すと署名も何も書いていない錦の納め札でした。」
人の欲心につけこみ、お接待の恰好をして
礼金をせしめようとする新たな手口です。
錦札があふれる時代になりました。

金、錦の納め札は、昔から「呪力」があるとあがめられてきまし
たが、それは50周、100周という困難な歩きの道中修行に
裏打ちされたものでした。
自己申告の回数と、道中修行欠略の霊場めぐりの金札、錦札には
「呪力」を期待することが無理でしょう。
本堂、大師堂の「納札箱」に腕を突っ込み、
かき回して金札、錦札を探し回る人の「物」を漁る姿も
哀れで、ご本尊様も、お大師様もお顔を曇らされることでしょう。
金札、錦札という「物」にこだわらず、
礼拝と道中修行に心を込めることが、何よりも勝ることを銘じて、
歩かれることを期待します。

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