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■金剛杖:古い写真を見ていると…

 ■今、売られている様な白木の金剛杖ではなく、曲がりくねった様な
  木を持って写真に写っていました。
  きっと堅い銘木ではないでしょうか?
  長さも身長よりあきらかに長く、仙人や七福神の寿老人が持っている
  様な杖でした。

  金剛杖が弘法大師の化身であると言う考え方は昔からあったかも
  しれないが、この杖の材質や形を見れば誰の物であったのか
  わかるようにと、皆、独創的な杖を使用していたのだと思いました。

 遍路の途中で倒れた場合、杖を墓標代わりに建てると言う解釈は
 ずいぶんと新しい時代の考え方と商業ベースにのった話なのかとも
 思います。

■売られている杖

 ▲価格も千円台から3千円ほどする物まで様々です。
  一般的に使われている杖は白木で、上部に凡字が書いてあり
  カバーが付けられています。

■自作金剛杖

■左側は、ちびてしまった市販の金剛杖で
 20センチ程度は短くなったと思います。

 右側は新しく作った金剛杖で長さは
 180センチあります。

 いささか長い気もしますが、四国遍路の場合
 1回で10〜20センチは削られると思います。
■ホームセンターで桧(ひのき)の角材を購入
 長さ180センチと言うのは規格の様で、
 そのままの長さを利用しました。
 角材ですから、手に持つと角が痛いので
 角の部分だけカンナで削り落としました。
 形としては八角形まで削らず、角を落とした
 感じに仕上げます。
 ようは、持って力を入れても手が痛く
 ならなければいいなと思います。

 次に市販の物を参考に頭部に切り込みを
 入れ、凡字をマジックで書き込みます。

 最後に市販のカバーだけを購入し、
 かぶせておきました。

 白く見える部分は反射シートで、夜の走行や
 トンネル内を歩く時の安全用です。

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